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第16回日本股関節鏡研究会
会長 藤井 英紀
(東京慈恵会医科大学整形外科学講座 准教授)

 第16回日本股関節鏡研究会を2021年9月4日(土)に開催させていただきます。新型コロナウイルス感染症の蔓延に加えて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催と厳しい状況ではありますが、本研究会は慎重に検討を進めてまいりました結果、オンライン開催として実施することにいたしました。

 本研究会は、股関節鏡治療の発展を目標として2009年に股関節鏡フォーラムとして発足し、2015年に日本股関節鏡研究会へと名称変更されました。我が国の股関節鏡を用いた基礎から臨床応用に関する最新の研究成果を報告し、意見交換を通じて股関節鏡の発展に寄与するだけでなく、同分野における医師同士の有意義な交流の場としても大きな役割を果たしてまいりました。

 こうした本研究会の発足の経緯を踏まえながら、日本における股関節鏡手術の伝承と普及を目指して、本研究会のメインテーマを『挑戦する心と継続する力』といたしました。なぜ痛いのか、どうすれば治せるのか、股関節の病態解明に対する探究心は、股関節鏡視下手術への扉を開き、『挑戦する心』となり、さらに成功経験の積み重ねが『継続する力』を呼ぶものと確信しています。

 本研究会では、手術動画を配信するなどオンラインでの利点を生かしたプログラムを作成いたしました。朝一番のパネルディスカッションでは、しばしば遭遇するBDDHや初期OAへのアプローチを再考します。Up To Dateでは留学で得た最新の知見を報告いただきます。ランチョンセミナーは、大原英嗣先生と内田宗志先生に実際の手術動画を見ながら手技の工夫や注意点などをレクチャーいただきます。このセクションは、当日配信のみの日本整形外科学会教育研修講演になっております。明日からのご自身の手技・治療に直結する有意義な内容となっていますので、是非この機会をお見逃しのないようにお願いいたします。スポンサードシンポジウムでは、股関節鏡が、FAIだけでない幅の広い領域でどのように活用できるのかを皆で考える機会になればと考えています。最後のシンポジウムは、関節包の処置はどうすべきかと題して、5名の先生方にご発表いただき今後につながる熱い討論ができればと思っています。この研究会で皆さまの経験や新しい知見、アイデアを持ち寄り議論することにより、股関節の病態に対する知識や股関節鏡の技術を深めていただけるものと確信いたしております。

 今後の感染状況によっては、オンライン開催と同時に、万全な感染対策を講じた上で本学会場での視聴も想定しておりますので、随時、ホームページのご確認をお願いいたします。

 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

2021年7月吉日